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ダメシ添加大戦

死にたみマックス! アザラ死ちゃん!/元夫マルセイと暮らすバツイチ日記

No.1128 風が強くて

昼休み。ファストフード店で食事を終えて直ぐに会社に戻りたくなかった。いつもだけど。いつもは結局30分位で仕事に戻ってしまう。30分はサービス残業だ。朝と帰りも10分ずつサービスしてる。サービスしてる割には顧客満足度がいまいちな気がして憂鬱だ。
「ちゃんと残業つけなさい」
と怒ってくれる人もいなくなった。異動の季節は寂しくて落ち着かない。


恐る恐る石でできたベンチに腰掛けてみる。意外と暖かい。さっきまで日が出ていたので、温められたのだろう。
「ふいーっ」
ため息にならないように気をつけて吐いた息がやっぱりため息になる。今日はまだ北風が冷たいが、じわじわと春が私の周りの空気を支配していくのを感じる。歩道橋の向こう見える桜並木が気持ちピンクがかって見える。来週には花見だろうか。


下を見つめたまま固まっている私はきっと異様だったのだろう。けれど、その異様は鳩には通じなかった。鳩にとってはそのベンチに座ってうつむく人は何か食べ物を食べて、落として、結果「餌」をくれる人なのかも知れない。
鳩に囲まれた。
最初黙々と歩いていた鳩たちがリラックスしてきたのか「クルッポークルッポー」と鳴きだした。


一番近づいてきた鳩が片脚しか使えていないのに気づいた。無いわけではないが、ほぼ片脚で歩いている。


こういう鳩を救うこともできないのだなぁ私は。獣医に連れて行けばどうにかなるのだろうか? いや、あの足の角度の感じだと「くっついてるだけ」っぽいなぁ。獣医さんも困るだろうしねぇ~
などと行動しないことの正当化に走る。


鳩の朱色の目と合う。
ごめんね。軽く謝る。


さ、午後もだるいけど頑張りますかねぇ~。
立ち上がると驚いたのか、周囲の鳩が駆け足で離れていく。


ようやく顔と名前が一致した人が異動でいなくなるのは辛い。
新しく入って来た人をまだ覚えられないのに、4月には新人さんが来るらしい。


座席表、面倒だなぁ~